マルク・シャガール(1887−1985)は、
南フランスで幸せな晩年を終えましたが、生を受けたのは白ロシアのヴィテヴスクで、ユダヤ人の息子としてでした。若くして、パリで絵画を学びますが、第一次世界大戦とロシア革命によってフランスに亡命し、さらにはナチスによるユダヤ人迫害を逃れてアメリカに渡るなど、波乱に満ちた生涯でした。このように民族の悲劇、時代の悲劇を体験しながらも、シャガールは世界中でもっとも愛される芸術家であり続けています。それは彼の芸術が、人間に、自然に、宇宙にむけられる「愛」のメッセージを発信してくれているからでしょう。2005年はシャガール没後20年。これを期して当展は、「愛」をテーマにした油彩、水彩など約15点、版画、ポスターなどを合わせた約140点で構成されています。
2005年8月27日から10月2日(日)
京都伊勢丹 美術館「えき」にて開催中。
初日にからいってきました。3時ぐらいから見にいきました。
こられているお客さんは多いわけではなかったけれど、
絶えず人が入ってきている印象でした。見たい作品は
ゆっくりみることができました。
あたしの印象は、色がきれいだなということ。
なんでここに緑で青色なんだろう?と思ったりもしながらも
それでもきれいだなっと思えました。
愛のシャガール展というタイトルにあるとおり、
絵をみてて、なんか心があたたかくなる感じがしました。
空っぽのコップのなかに水を注がれたような感じです。
シャガールという人の名前を覚えたのは、好きな劇団の人が、
「シャガールの作品っていいよね」といってはったから。
それで名前を覚えて、作品見て、作品の解説を読んだら、
「私が寝室の窓を開けただけで、青い空気と愛、そして花が彼女とともに入ってきた」(最愛の人ベラと結婚する前の魔法の瞬間を捉えたシャガールの詩的な感性が彼の生涯の作品に見られる本質的に叙情的で祝祭的な性格を現している)とかかれていた。
素敵ではありませんか。
お時間のある方はシャガールの表現した愛をぜひ見てください。
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