ある掲示板から

2007年1月29日 日常
明治の作家芥川の短編

日本での布教活動があまりうまくいかないバテレン(カトリック神父)が
教会近くの土手を散歩していると
「少しお話しませんか?」と老人に声をかけられる。
神父「あなたは?」
老人「私はこの国にいる古い神の一人です」
神父、十字架を掲げつつ「去れ!悪魔」
老人、苦笑しながら「少しの間、お話しましょう」と語りだす。
老人「この国(日本)は、新しいものに支配されず作り直すのです。
昔唐から三賢人が文字と文化を持って日本に来ましたが、我々の言葉は唐の言葉にはなりませんなんだ。彼らの文字を使って自分たちの言葉を作ったのです。また、昔インドの密林からシッタールダという王子が着ましたが
彼はこの国にくるや、仏と名を変えて、紙と木の家に住み、いつの間にか
風貌まで吾らと同じになりました。あなた方の神もいつか私たちの神になる。ことでしょう。気をおつけなさい」
神父「去れ!去れ!悪魔よ」
老人「気をおつけなさい。私たちを追い払うことは誰にもできなかった。
なぜなら私たちはどこにでもいるのです


ある掲示板から引用
神様であったり仏さまであったり、
いろんな名前がついている、信仰する対象。
あたし自身、信じている神様はいる。
しかし名前はついていない。
ただ信仰する対象に神様と名前をつけている。
どこにでもいる。
最近読み始めた、「神との対話」という本には
うろ覚えながら、
「神は自分の一部であり、自分の一部は神である」
という内容のことが書いてあった。
おもわず、昔美術展で見た、
イームズ夫妻の短編映画を思い出した。
「パワーオブテン」(だったかな)
ピクニックに来ている夫婦。
10メートル上から、10メートル上からとっていくと、
画面は、夫妻から、建物、アメリカ合衆国、地球と変わり、
次は夫婦の体のなかにうつり、
体から細胞、無数の細胞へと画面が変わる。
人体は宇宙だなんて感想を抱いた。

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